何度となくお店の看板は見たことがあるけれど、
勇気が出ず入店には至らなかった古町通りにある喫茶店。
「蒼紫とかいてパルム」さん。
その少し怪しげな階段を上ってみたときの記録です…。
CoffeeとCakeの文字がかわいい看板。
細い路地の中に階段があるのですが、なんともいえない雰囲気がただよっています。
紫はすきだけど、なんていうか妖艶なイメージもあるから、「あやしいお店だったらどうしよう…」とよからぬ考えが頭を遮り、なかなか入れなかったのです。
階段をのぼろうとすると、背後からおばさまが。
えっ!いつのまに!?と内心焦ります。
が、ここは腹をくくって見知らぬおばさまと入店。
おばさまは、常連さんのよう。
慣れた動きでカウンターに座ります。
わたしはというと、一番奥の窓際席へ。
窓際席と言っても、暗いのと窓が小さめだったので、
お向かいにこれまた昔からある、純喫茶のマキさんや昔からある本屋さんがみえる。
ふぅ、と呼吸を整えてあたりをぐるりとみまわします。とても好みな雰囲気の内装です。
先客はおらず、わたしとおばさまだけ。
ママさんはサバサバしている感じだけど、おだやかに声をかけてくれました。
紫のTシャツはまだいいとしても、髪の毛も紫だったような気がします。
むらさきがとってもすきなのですね。
わたしの気が動転していたから紫に見えただけ?定かではありませんので、どなたか行ったら嘘か真か教えてください。
飲み物だけにしようと思ったのに、またもやパンを頼んでしまいます。
そこにクリームチーズとあんバターと書いてあったから。
そして、安定のドリンクセットに。なんでもかんでもセットにしたがってしまう。
むらさきママ「飲み物は、珈琲でいいですか?」
わたし「珈琲以外はなにかつけられますか?」
むらさきママ「紅茶とミルクとカフェオレくらいでしょうかね」
わたし「カフェオレでお願いします」
六曜館さんで、濃いめのコーヒーを飲んだためか、胃がぐるぐるしていたので、コーヒー以外にしようと思ったのになぜかカフェオレにしました。
まぁ、ブラックよりも胃にやさしいでしょう…
カフェオレはたっぷりサイズできました。ミルクのやさしい甘みにほっとします。
今度は紫ブレンドを飲んでみよう。
あんバターとクリームチーズのパンは、小さなホットドッグみたいなパンにあんバターとブルーベリージャムとクリームチーズが一つずつちょこんとはさまっていた。
主食というよりおやつみたいな感覚で、さきほどモーニングを食べたばかりのわたしにはちょうどよい。
一緒に(?)入店したおばさまはカウンターでぷかぷかタバコをふかしながら、ママさんと談笑中。
しばらくすると、おばあちゃんが「チーズケーキはある?」と言いながら入ってきました。
チーズケーキ、わたしも気になっていたよ、おばあちゃん。
おばさまが帰ると、ママさんはカウンターの影に隠れて雑誌を読んでいた。
放っておいてくれるし、この薄暗い照明とジャズがなんともいえない落ち着きの空間を作り出しています。ずっといられそうです。
ここも新潟ジャズストリートの会場になるよう。
ちょっと行ってみたい気もするけれど、ジャズとか全く詳しくないからなぁ。
それでもわたしは元吹奏楽部。やっぱりちょっと気になる。
結果的に、まだ数は少ないながらも今まで行った純喫茶の中で、
一番落ち着くお店だったのではないかと。
勇気を出して入ってみてよかったです。
メニューも珈琲の苦手な方向きに、ジュース類も充実しているので今度はレモンスカッシュやクリームソーダを飲んでみたいな。
独特の雰囲気だけど、勇気をだして入ってみてください。
きっと、だいじょうぶ。たいていのことはなんとかなる。
訪問日:2016年7月2日(土曜日)