喫茶2楽章(にがくしょう)さんへ。
新発田市の喫茶2楽章さんへ行ってきました。
友人に「きっとすきな雰囲気だと思うよ」とおすすめされて、行きたい喫茶店メモに残していたお店です。
最近の悩みは、人前で何かを説明するとき、言葉が出てこないことです。頭で考えてることが言葉に変換されないといいますか…はぁ、「またうまく話せなかった、自分でも何言ってるんだか意味不明だったなぁ」と凹むんです。
それなのに、喫茶店やカフェについての情報だと「あっ、そこはね、◯◯にあって、◯◯がおいしくて…」と急に饒舌になったりして。
別に悪くないんじゃない?ってやさしい読者さんは思ってくれると思うんですけど、なんか一方的に話しちゃうというか。自分の行ったことのあるお店の話題になると、我慢できず、すぐペラペラと口が動いて、気持ちが高揚して、そして後で「しゃべりすぎたー!」と後悔するんです。
だけど、2楽章さんをおすすめしてくれた友人が、「ぱりんこさんがカフェのことを楽しそうに話してるのを見るの、嬉しいから、そのままでよいよ」と言ってくれて。ああ、嬉しい。その子のことを思い出して、足を運んでみたくなったのです。
難易度高めの駐車場。
なんとか新発田駅周辺には来たんだけど、頼りのGoogleマップ先生が、全然お店に連れて行ってくれなくて、ぐるぐるしてしまいました。
そういえば、前に違う新発田の喫茶店に行ったときも迷ったんですよね。
Googleマップ先生、新発田に弱いのかな。
駅前は商店街で道が狭く、一方通行も多くて焦りました。
とりあえずお店近くに少し車を停めさせてもらって歩いてお店へ。
入り口でマスターにお店の駐車場を尋ねると、「お店の目の前の3、4、5番に停めてください」と言われました。
え、ここ!?
すでに車がとまってるけど…!
停めてある車の前のスペースに停めてと言われますが、わたしの運転テクニックでは無理〜!
そしてなんとお店の前は一方通行なのです。
あぁ、終わった。
半泣きになりながら必死にハンドル回してると、なんとマスターが出てきてくれて誘導してくれました。本当に助かりました。
ヨーロッパの貴族のティータイム。
お店に入り、中二階のような席へ腰掛けます。
ゴージャス。
喫茶店がすきで写真を撮ってもよいか尋ねると、「たくさん撮って宣伝してください、ぜひ自由にみてください」
とマスター。素敵なマスターだなぁ。
クラシックが流れていて、とっても優雅な雰囲気。
ひとつひとつのインテリアを眺めているのも楽しいです。
想像以上のトーストセット。
ハニートーストセットかピザトーストセットか悩んでいたら、マスターに「おすすめは、ピザトーストです」と言われたので、ピザトーストセットに決めました。
これが予想を裏切るビジュアルで、びっくり。
ピザトーストに、スープにサラダに、ゆでたまごに、バナナにオレンジ、マスカットなどのフルーツまで乗っている、盛りだくさんのプレートです。
トーストがふかふかでとってもおいしくて。
しかも、優しいんです。
トーストが一口サイズに切ってあり、オレンジも皮がほとんどむいてあって食べやすい。マスターの人柄がにじみ出ているプレートです。
飲み物の珈琲か紅茶をつけて680円なんて、お得すぎる。
おじいさんと、マスター。
わたしがもうすぐ食べ終わるという頃に、おじいさんが1人入ってきて、同じくトーストセットを頼んでいたんです。マスターはわたしの食後の珈琲を丁寧に淹れ、おじいさんの食事を運んだあと、おもむろに新聞を広げて座りました。
おじいさんはとてもゆっくり、時間をかけて食べています。
そして、そろそろ食べ終わるかな…という頃合いに、マスターはスッと席を立ち珈琲を淹れ始めました。
わたしはこの流れるような動作に、うっとり、すごく気持ちがあったかくなりました。
このおじいさんは、いつもゆっくり食事を召し上がる方なのかもしれない…とか、全然見ていないようなのに、珈琲を出すタイミングがわかるなんて、すごいなぁとか。
だって、なんだかこういうこじんまりとしたお店で、マスターがじっと立っていたら落ち着かないじゃないですか。ただ新聞を読みたかっただけかもしれないけど、この心遣いと絶妙なタイミングについて、いたく感動したのです。
あと、個人的にマスターがテーブルにお皿を置くときに「どうぞ~どうぞ~」と2回いうのがすごくすき。笑
机の上に置いてあるシュガーポットがすごく気に入って、じっと眺めていました。
ザラメのお砂糖ってすてきですよね。
よい時間でした。
新発田まで来たかいがありました。
お会計の時に、「近くに新発田城もあるから暇だったらみて行ってください」と言われたので、新発田城に寄って帰りました。