新潟市美術館「竹久夢二のすべて」の感想|好きを思い出した日
図書館に、「週4時間」だけ働く。を借りに行った帰り道、ふと目に止まった一枚のチラシ。
竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー。
わ〜〜、竹久夢二さんの展示が、新潟市美術館でやっているんだ!来月から週5で働くし、そうなると平日の空いている時間に行けるチャンスがもう今週しかない!!
ということで、行ってまいりました。
もう7月の最終週だというのに、大雨の新潟。腰が重いけれど、向かうよ。
車で行っても、館内目の前の駐車場が無料なのが、新潟市美術館のいいところですね。
竹久夢二さんは、たまたまテレビで作品を見て、大正ロマン?レトロなレターセットやグッズの柄がものすごくツボって知ったのでした。
お恥ずかしながら、存在を知ったのは昨年。
読者さんが、夢二の絵はレトロで好きです!ってコメントくれて、さすが、知っているんだな〜〜と感心してしまいましたね。
特に興味津々なのは、画家で詩人でデザイナーってところ。
竹久夢二は画家で詩人でデザイナー。しかもほぼ独学
実際に作品を見てみると、着物姿の女性の絵は色使いが美しくてうっとり。でも、本当に画風がさまざま。(他のお客さんから、こんな絵も描いていたんだ〜って声がしたよ)
背景の景色までびっしり書き込まれたものもあるし、白黒の鉛筆画のようなシンプルなものもある。テキスタイルみたいなおしゃれな柄物もある。
挿絵はもちろん、音楽のジャケット?の絵と手書きフォント?がとてもかわいくてツボって、何周も見てしまいました。
しかも、ほぼ独学とのこと!なんか、そこに勇気をもらってしまったんだよね。
まぁ、この人は天才でわたしは凡才ですが、やっぱりわたしも、絵や文章を描いてはいるけれど、美大やデザイン専門学校なども出ていないで好き勝手描いているだけなのがコンプレックスでして。
それでも、かわいい〜って自分が思えるものを描いているし、かわいい〜って言ってもらえるとうれしい。
独学なことは未だにコンプレックスではありますが、夢二さんのようにそのとき心に残ったことを、求められたことを、いろいろ書きつけていくスタイルは、自分の方向性とも合うような感じがしたのでした。
「芸術は魂のたべもの」という言葉が心に残った
展示室の入口に、ごあいさつのような文章が飾られていて。その中に「芸術は魂のたべもの」というワードがあって。
入ってすぐに写真撮るのもなぁ、と思って躊躇して写真がなくうろ覚えなのですが、なんだかすごくそのワードが心に刺さったのでした。
何かをつくって売り物にしようとしても、絵は別に食べものと違って、なくても死なないし、わたしは絵を売ろうとして惨敗した経験があるから。
それを、売れない=自分の存在価値がない になってしまって、しばらく何も描けなくなったなぁ。
たのしい気持ち、思いつきを描いていた子ども心。
もう一度今、童心に帰って、いろいろ作っているところです。
だって、魂のたべものだもんね。
内向型のわたしは、美術館を2時間かけて鑑賞する
夢二さんが新潟に訪れた際の展示もあって、ものすごくボリューミーな展示会でした。
「竹久夢二のすべて」の名にふさわしいのではないでしょうか??
でも、途中でちょっとしたスペースに座るところがあったりして、ありがたいなぁって思いました。
緑がきれい
いつもどおり、最初に同じコーナーを鑑賞していた人たちはいつのまにか消え去り笑、取り残されて、じっくり見ていましたよ〜
なんでみんなあんな早く見れるんだろう??あの、説明文、読まないのかな??
読むのにすごく時間がかかってしまって、汗がにじむ。
けど、人は人、わたしはわたし。楽しみ方は人それぞれだよね。とマイペースにひとり美術鑑賞を満喫したのでした。
と思ったら、おじいちゃんが何やら一個一個の作品に立ち止まってはメモをしながら、じっくり鑑賞されていて。
わたしよりも遅く出てくるの、初めて!✨で、勝手ながらとてつもなく嬉しかったし、安心してみることができました。
夢二さんの熱心なファンなのかな??
新潟市美術館カフェ「ひとさじ喫茶室」で余韻を味わう
展示をじっくり堪能した後、お腹もキュルキュル言ってるし喉も乾いたし……ということで新しくなったカフェ、「スープとお茶ひとさじ喫茶室」さんへ。
スコーンもスープも気になったのだけど、ここはひとつ、竹久夢二からインスピレーションを受けて作ったというスイーツをいただくことにしました🍋
檸檬とハーブ、かのこ豆のカッサータとホットミルクティー。クリーミーで食感も新しくておいしかった
紅茶もポットでたっぷりでうれしいな。
雨で肌寒い日だったから中々アイスが溶けず、ゆっくり感じたことをメモしつつ待つ。
ホットなお茶が沁みる〜。
コーヒー推しなお店が多い中、お茶推しな貴重なお店。
ふぅ〜〜、展示の内容を反芻しつつ、目の前の緑を眺める。
雨の日もいいなと思える、すっごく満たされた時間でした。
レジ脇にあったスコーンセットも買ってしまった。家で食べたらふかふかでとてもおいしかったよ
新潟の竹久夢二展は、好きを思い出す時間だった
わたしはやっぱり、平日にカフェと美術館に行ける生活がいい!とメモをしていました。
家に帰ってから、インスピレーションが沸いたので、えんぴつで絵も描いてみたり。
ラフや制作の裏話は、noteメンバーシップ「こそこそtea room」に載せています☕️
竹久夢二さんの作品鑑賞をしながら、(あぁ、わたし、こういう絵や色使いが好きだなぁ)(この人の物語や考え方、わかるなぁ)なんて感じたりして。
子どもの頃は、絵が上手いも下手も関係なく、描いていたなぁ。正面の同じ顔しか描けないけれど、色塗りは好きだったなぁ。
文房具屋さんに行って、可愛い柄のレターセットを見たら心がときめいたし、手芸屋さんでビーズを買ってもらってお菓子のカンカンに宝物ケースみたいにして、うっとり見ていたなぁ。
こういうひとりで静かに感情と向き合う一日を過ごすたびに、大人になって忘れかけていた「好き」は思い出すものなんだなぁと思います。
だからこれからも、ときどき立ち止まって、美術館や喫茶店で心を満たす時間を大切にしていきたいです☕️
夢二さんの世界に触れながら、わたしは子どもの頃の「好き」にじっくり想いをはせ、これから歩いていきたい道を見つけたのでした。
【展覧会情報】
竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー
会場:新潟市美術館
会期:2026年6月13日(土)〜8月30日(日)
※前期・後期で展示替えあり
開館:9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館:月曜
料金:一般1,500円ほか
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