HSPエッセイ

男と転職エージェントがやさしいのは、最初だけ。

2019.11.11

 

9月に登録した転職エージェントから、連絡が来なくなった。

ついこの前まで、あれだけ電話やメールが来ていたというのに。

今や、自動配信メールだけがむなしく届く。

 

 

見限られた、ということか。

 

 

そりゃ、そうだ。転職エージェントは、よい人材を紹介した見返りにお金を受け取るビジネスだから、わたしのようにいつまでたっても仕事が決まらない人間に構っているひまはない。

 

 

転職エージェント自体は、過去にも利用したことがある。求人が少ない時代だったこともあり、「残念ながら、紹介できる仕事はありませんね。」と言われた。自分は社会に必要とされていない…と悲しい気持ちになることばかりで良い印象はなかった。

 

 

しかし、今年、「また相手にされないかもしれないけれど、とりあえず登録してみるか…。」と未経験にもやさしいという大手転職サイトに登録した。職歴たくさん、空白期間あり30代の私でも、新卒時代よりも多くオファーが来た。書類選考なしで、面接に来て欲しいという企業もあった。人手不足というのは、本当だったんだ…と感じた。

 

 

その流れで、エージェントサービスも活用することにした。今回担当してくれた方は、特段強みがない、というわたしの話を、うまく言語化して、良い感じで捉えてくれる方だった。

 

 

例えば、

自分の経歴を元にキャリアシートを作成(めんどくさいやつ)し、送信すると、

『添削なしで、このままで十分です。今までのお仕事をする中で、このやり方は違うな、と思ったら、別のやり方や対応を考えながら、真摯にお仕事されてきたことが伝わりました。』と話してくれた。

 

 

思わず、「それはアタリマエのことでは…?」

と言うと、

『間違いに気づいて、修正したり試行錯誤しながら仕事ができる。それを当たり前にできる人って少ないですよ。』

と包み込むように、伝えてくれた。

 

 

録画面接ですらキョドキョドして落ちてしまい、落ち込んでいた時。

「もっと、求人応募数を増やさないと…と気持ちは焦るけれど、全然興味のない仕事は受けることができない」と悩みを打ち明けたら、

 

 

『それだけ慎重ってことですよね?何も悪いことじゃないですよ。仕事選びって、人生でほとんどの時間を費やす場所を探すということですから、自分に合った場所を本気で探す姿勢は、大切ですよ。闇雲に受けてうまくいっていない人はたくさんいますから…』

と励ましてくれた。

 

 

仕事とは言え、「そうそう、そう言うことを言いたかったんですよ!」と自分の気持ちを代弁してくれた人から、まったく連絡が来なくなった。

まるで失恋だ。

 

 

転職エージェントに限らず、男の人が、やさしいのも最初だけだ。

「あぁ、この人なら自分を分かってくれるかも…!」なんて淡い期待を持つのはやめた。

今の私には、これ以上傷を負って、回復するだけの力はない。

 

 

街を歩いていると、どの人もこの人も男女で2人組。自分は、どうして”つがい”になれないんだろう…と落ち込むこともある。結婚しないで将来、どうするの?という声も聞こえる。でも、無視している。将来のことなど誰にも分からない。とりあえず今、自分にとって豊かな生活とは何か?を考え、1日1日を生きていくのだ。

 

 

今日も、わたしはひとり。

地味だけど落ち着く喫茶店で、インスタ映えないモーニングを食べる。

まぁまぁしあわせな朝だ。