HSPな日々

「もうダメだ」と思って坂口恭平さんに電話した。毎日ブログを書くことにした。

2019年11月5日。

坂口恭平さんの”いのっちの電話”に電話をした結果、わたしは毎日ブログを書くことにしました。

 

坂口恭平さんは、本を何冊も出している作家さん。

自分の携帯電話の番号をTwitterにのせ、相談を受けている方です。

*  *  *

 

わたしは、とても追い詰められていた。

喫茶店のマスターに、怒鳴られる毎日。

それでもお客さんとのほっこりしたやりとりや、仕事内容は楽しかったので、受け流そうと思っていた。

喫茶店を開きたい夢に近づくために、癖のあるマスターのお店でバイトをはじめた話

 

マスターは、「ぱりちゃんは、人を和ませる力があるね」「あなたが来てくれてから、お客さんみんないい笑顔で帰っていくよ」「もうほとんどの業務、ひとりでできるね、頭いいよね」

 

 

こんな風に、褒めてくれる。

「一人暮らしじゃ大変でしょう?」とまかないを作ってくれて、お土産(パンや野菜など)ももたせてくれて、食費がかからずありがたかった。

でも、穏やかな状態は長く続かない。

突然人が変わったかのように怒鳴るし、わたしの言動を全否定するし、お客さんが振り返るくらい大きな声でわたしを責めた。

冷静になって考えると、DVのような関係性だった。

 

 

「祝日は、どうしてもひとりじゃまわらないから、ぱりちゃんに入って欲しいな、本当にありがたい、助かる」マスターが言う。

わたしは、人が困っていると、なんとかしなきゃ!と思う。

なんだかんだ、マスターはおじいちゃんだし(これは禁句で、言うと怒り狂うけれど)、ひとりじゃ大変だよね。

わたしは、「わかりました」と言ってシフトに入り続けた。

 

そうすることで、相手の横暴さを助長していることは、分かってはいるのに。

 

けれど、偽札事件で、わたしの心はぷつりと切れた。

入った初日からやばいと感じ、次の人が見つかるまでの約束で勤務していたのだけれど、もう精神的に無理なので辞めます、と伝えると、「このあたりでもう働けなくなるよ」「損害賠償だよ!」と怒鳴られた。男の人の大きな声は怖いのでやめてください、と伝えてもエスカレートするだけだった。動悸がした。逃げなくては。

 

 

(なんでここまで言われなくちゃいけないんだろう…)

(どうして、わたしが働く場所には、周りから『そんな人いるの!?』レベルで威圧的な人がトップにいるんだろう…)

(自分がすすんでこういう人がいる場所を引き寄せてしまっているんじゃないかな?)

(次働くところでも、怒鳴られるのかな)

 

嫌になった。

頑張れば頑張るほど、傷つけられて辛くなる。

たくさん泣いて泣いて、寝た。

 

 

誰か、たすけてーーー

友達にも、家族にも、これ以上負担かけたくない。

関係性がない人に、ただただ話を聴いて欲しかった。

 

 

そこで、以前からお守りがわりに登録していた坂口恭平さんの携帯電話番号にダイヤルした。怖かった。どんな人かもわからない。でも、ただただ話を聴いて欲しかった。なんでかは分からないけれど、著書を読んだこと、自身も躁鬱病に苦しんでいる背景を知っていたので信用していた。

 

 

プルルルルルル…

1度目は出なかった。

繋がらない。結局、誰も助けてはくれないんだ、と思った。

絶望した。

 

 

でも、その日は「なんだよ、やっぱり繋がらないんだ」という事実に意識が向いた。

「期待させないでほしい」という凶暴な自分と、「いやいや、何人もの電話を一人で受けていたら大変すぎるでしょ」という穏やかでいたい自分とが混在していた。

夜になると、精神が落ち着くので、どうでもよくなって、暴飲暴食した。

 

 

そして今朝、珍しく早い時間に目がさめて考えた。

これから一体何を基準に、仕事を探したらいいんだろう…

また、怖い人と出会ったらどうしよう…

 

 

何をどう生きたらいいのか、分からなくなった。

そして、再びダメもとで坂口恭平さんにダイヤルした。

 

 

出なかった。

絶望した。

 

 

 

すると、しばらくして、電話がかかって来た。

坂口恭平さんからだったーーー。

 

*  *  *

 

何から話したらいいか分からず、「こんにちは」と間抜けな挨拶をした後、今まで辛かったことをとりあえず話したと思う。わたしは、決して人には言えない爆弾を抱えていて、そのことを自分の中で押し込めて日常生活を送っているのだけど、そのことについても話した。

坂口さんは、めちゃくちゃフラットな口調だった。まるで、昔からの知り合いのように。

ひとしきり、わぁぁぁと話した、自分でもびっくりするくらい涙が出た。

 

 

「うん、あなた、何も悪くないじゃん。たまたま選んだところが悪い。」

「その喫茶店、あなたがいいなと思ったところなの?」

 

(たまたま募集していたところだと伝えると)

「自分がいいな、と思える場所と人のところじゃないわけでしょ。自分が引き寄せてるなんて、余計なこと思わなくていいよ。」

 

 

「喫茶店とかよかったカフェとかについて2、3年書き続ければいいじゃん。」

「本を出すなら協力するよ。」

「毎日文章を書くのを日課にして、仕事だと思って取り組もうよ。」

 

「普段ためている感情がバァァっとなるから、周囲も少しびっくりしちゃうかもしれない。」

「今日は調子が悪いなぁと思ったら、書かない、それはよく分かるけど、波が出ちゃう。毎日ブログを書く、そうすることで感情がフラットな状態の文章が書けるよ。自分の感情の波も落ち着くよ。だから僕は毎日文章を書くっていうのをやっているんだけどね。」

 

 

こんな話をしてくれたと思う。

(冷静な頭ではなかったので、ちょっと自分勝手な解釈があるかもしれない)

 

 

「これからカウンセリングなんだ、また気軽に電話かけて来てよ。じゃあね。」と言って電話は切れた。

 

*  *  *

 

わんわん泣いて疲れたのと、過去に起きた辛すぎる出来事を思い出して力が抜けた。

しばらく、ベッドに横たわってぼ〜っとした。

 

 

とりあえず、我慢できない自分がダメなんじゃないか、仕事が続かない自分はダメ人間じゃないか、飲食業は怒鳴られるくらい当たり前なんじゃないか、自分が弱いから攻撃されるんじゃないか…そう言う気持ちがスゥーっと消えていった。

 

 

わたしが辛いのは、おかしくない。自分で選んでいるわけじゃない。わたしは悪くない。

第三者に客観的に言ってもらえて、安心した。

 

 

闇落ちしている精神状態をこのブログでさらけ出してしまったら、今までの読者の皆さんに嫌われてしまうんじゃないかとか、嫌な(鬱々とした)気持ちにさせてしまうんじゃないかとか、怖かった。

 

 

けれど、書くことにした。

自分の気持ちの変化を記録にするために、かわいい日記帳を買っては、いつの間にか放置…日記アプリをダウンロードしては、放置…

のわたしだけど、これから毎日ブログを書こうと思います。

「芸能人でもなければ、日記を書いていても読まれない。」

たとえ読まれなくても、ひとまず自分のために、書こうと思います。

 

*  *  *

 

しばらく坂口恭平さんとのやりとりを回想しながら、うたた寝していたら、ピンポーンとチャイムが鳴った。

 

 

以前、このブログの名刺を渡した、アパートの管理担当の人だった。

わたしのブログやメールを読んで、心配して来てくれたのだ。(そんなことってある?)

優しく話を聴き、たくさん共感してくれた。

「ぱりんこさん、全然悪くない、その人はおかしい、二重人格かもしれない」

と言ってもらえて、またまた安心した。

 

そして、”なんでかよく分からないけど以前から気になっていて学んでみたいことがある、でも5ヶ月も無給だからやるかどうか迷っている、学んだからといって仕事に繋がるわけではない”、という悩みも打ち明けた。

「人生という中で5ヶ月というのは、たった5ヶ月という見方もあるよね。私も、あの時やればよかった、ということがたくさんある。けど、あの時あの勉強しなきゃよかった、と思うことってあんまりないよね。」

と答えてくれた。

 

立ち話からの流れで名刺を渡した直後は恥ずかしかったけれど、あの時名刺を渡して、本当によかったと思った。

 

 

この3連休は、孤独で、頭がおかしくなりそうだった。

でも、話を聴いてもらったら、悪い方へ悪い方へ自分を責める妄想が(一時的かもしれないけれど)止まった。

やっぱり、自分を肯定してくれる人と話すことって、何よりも支えになる。

メールや、LINEじゃダメなんだ。直接、もしくは電話で、言葉を自分で発して、人の声を感じないとダメなんだ。

 

まだこうして、人に助けを求めている自分は、確実に生きようとしている。

わたしは、大丈夫だ。

 

 

「カウンセリングを受けたいな」と思ったけれど、民間のところはどこもとても高い。

坂口さんは、「病院に併設されているところなら1時間500円くらいだよ」、と言っていたけれど、新潟市内で検索しても見つけられなかった。地道に探していきたいと思う。

 

 

2019年11月5日。

今日は、いろんな人に話を聴いてもらえて、良い日でした。

毎日ブログを書く1日目も、達成することができました。

ありがとうございました。

ごほうびの、LAWSONのモンブランのカップケーキ。

 

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